/ 予告編

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 第11話 『夏休みスペシャルくまのすけ日記(前編)』
      (交流将棋大会行きたかったでーす)


8月5日(金)
 さて明日から、いや今日の定時過ぎたら夏休み。
超忙しい時期にも関わらず1週間休みを入れてしまいました。帰ってきたら私の机がなくなっているかもしれませんが、まぁその時はその時でございますか。定時過ぎまで掛ってしまいましたが、飛び込みの仕事を光速の寄せで片付けます。
仕上がると同時に、
くまのすけ「お先です〜」
上司「おい、携帯メール教えろ」
くまのすけ「えーと、ノートPC持ち歩きますので普通にメール送ってくださ〜い(夜しか見ませんけどー)」
とまあ、後は野となれ山となれ。何かあったら夏休み明けの私に言っとくれ、ってなもんです。

サクサク帰宅し家内との会話。
美しい妻「あしたさー。おねいちんを連れてオープンキャンパス行ってくれるー?」
くまのすけ「え、え、え、えー....」
読みの深い妻「柏研は8/14よねー」
くまのすけ「え、え、えーと、あさってアマ戦があって...」
我が家の女王様「だーかーらー!?」
くまのすけ「は、はい〜!謹んで行かせて頂きます〜!」
とまあそんなこんなで夜は更けます。

8月6日(土)
今日はかおりに付いてオープンキャンパス見学。行き先は東京は世田谷にあります東京NO大。電車を乗り継いで経堂駅到着。NO大までは徒歩15−20分です。ここ経堂はプロのM下先生やシマ先生がお住まいになっておられるという由緒正しき、閑静な住み良い住宅街でございます。
10時前にNO大に到着。実はそんなに人来ていないだろう、と思っていました。ところがギッチョンチョン。高校生や付き添いの親がウジャウジャいます。早速受付して、ホールでオリエンテーション聞いて、まずはターゲットの学科の研究室ツアーに参加します。私もくっ付いていって邪魔にならないように後ろの方で説明を聞いておりました。
 さて、予定のカリキュラムでは以下受験講座やら、模擬講座やら続きます。私ですが、この年で受験講座はいささか辛うございます。ということでフラフラとキャンパスを出て行きつく先はNO大前にあります馬事公苑。そこでは偶然、そう、あくまでも偶然でございますが、世田谷祭りが開催されております。そしてその一角には本当に偶然にも将棋コーナーが...。あぁ奇遇でございます。(ということで。はい)
 訪れた時はまだ将棋コーナは開演しておりませんでしたが、指導対局受付中ということで、旧知のA氏やB氏がシマ先生と雑談中でございました。と、見ればシマ先生、この暑い中背広にネクタイ。しかして汗一つかく様子もなく、いとさわやかでございます。颯爽としたお姿は20数年前から変わりませんな。私も雑談に参加させて頂きまして、普及の話など色々と話をさせていただき、至福の時を過ごさせて頂いたのではございます。
 この後は、NO大と馬事公苑を行ったりきたり。最後に昔入り浸った喫茶店を訪れ元美人ママさん健在を確認しまた30数年来の喫茶店常連で将棋好きのFさんと昔話に花を咲かせたのではございます。

8月7日(日)
 今日はアマ名人戦の茨城予選2日目。トーナメントのベスト8からでございます。くまのすけは今回設営兼選手ということで、I氏の車に同乗させて頂き早めに会場へ。
 さて開始時間になりましたが、本来挨拶を頂くK支部長は別の大会の開会式に出席のため不在です。
 くまのすけ「えーと、Oさん挨拶お願いしまーす」
 Oさんは茨城常南支部の副支部長で、週刊Sの編集長O氏の父君でもあります。
 Oさん「くまのすけさん、やんなよ」
 くまのすけ「いや、いや、いやー。私、選手ですからー。私はルールや進行の説明しますんでー」
 んー。選手の私が挨拶したらまずいでしょー。「今日は皆さん頑張らないでください」ぐらい言っちゃうかもー。
 Oさんにしっかりとした挨拶を頂き、次は私がルール等説明。
 くまのすけ「・・・・で持ち時間は1時間で使い切ったら1分将棋です・・・・」
 茨城将棋界では前代未聞、空前絶後の持ち時間設定ですな。主旨としては全国大会のルールに慣れておいてもらおうというものです。こんな持ち時間、2日制の2日目しか設定できませんが。
 で、大会のレポですが・・・・・・。いや予定では優勝レポだったんですがねー。ベスト8、つまり2日目の緒戦で飛びました。相手のWさん、強かったです。私と指した時は・・・。準決勝終了し感想戦に加わった後、I君に言われました。
「くまのすけさん。顔に、K●*H@N♪%▼☆★!って書いてありますよ」
いやいや、おっしゃる通りで。
 ということで、代表はN中君。内容充実、2年連続3回目の代表で、全国大会での活躍も期待できそうです。(取り敢えず予選は通過しようね)

8月8日(月)
 今日から家族旅行。行き先は北海道です。
 千歳でレンタカー借りまして、ナビ付です。ナビってーといつぞやの将戦香じゃなく昇仙峡の事件を思い出します。今回は似たような感じの層雲峡に行くので気をつけなくっちゃです。
 で取り敢えず今日の予定ですが、登別にあるクマ牧場へ行ってから札幌で宿泊。北海道将棋連盟のヒグマ君に会いに行くっていうコースも考えたんですが何せ家族連れですからねー。
 ナビをクマ牧場に設定してレッツラゴー。車を走らせること約1時間。到着しましたよ。クッタラ湖なる水辺に。 あれー。どういうこっちゃねん。クマ牧場はどう考えても山の上だよ。ここは山の下でーす。
水辺にあった売店のおばちゃんに聞いたら、山の反対側にロープウェー乗り場があり、そこに車止めて登るんだそうです。
ははー。ナビの行き先はロープウェー乗り場を設定しなければいかんかったんですかー。ところでおばちゃん、話しながら(あんたもかい)ってな顔をしてましたね。きっとクマ牧場へ行くはずの車が結構間違って来てしまって、この売店の売り上げに貢献してるんでしょうな。
 ということで一句。「夏休み ナビに騙され クッタラ湖」
お粗末でございます。
 さてこのクッタラ湖ですが、こじんまりして中々よかったです。ボート借りて湖面に出て20分くらいオーバーしてもお咎めなしでした。遊ぶだけ遊んで、札幌へ向かいがてら今度は迷わずクマ牧場へ。ここまで来て、くまのすけ一家がクマ牧場に寄らないわけにもいきませんて。
 クマさん一杯いました。まるでサル山のサルがごとく。100円でエサ買って投げると器用に咥えたり受け取ったり。どのクマも色んなポーズを取り、自分の方にエサを投げてもらおうとしてまして、何やら物悲しいものがございます。
 そこで一句。「クマキチの えさ待つしぐさ いとかなし」
 おっと、季語がねーや。
 帰りしなに売店で「北海道限定ドリンク 熊力Z」を発見。迷わず購入したです。はい。
 この後はクマ牧場から札幌へ向かい、松ジン食って、ビール飲んで、おいらは沈没。ホテルでひっくり返っている横で娘はネットつないで24やって.....夜は更ける。

8月9日(火)
 早起きして、旭川へGo。向かう先は旭山動物園。
 えー今回はナビに勝ちました。(えっへんぷいぷい)
 渋滞する道を選択するナビを無視して、裏道から無料駐車場へ。動物園に向かいそうな車の後付いていっただけのような気がしないでもありませんが。
 とまぁ、首尾よく動物園に突入。結構込んでましたが、込んでいるだけのことはありましたね。あちこちに工夫のあとが一杯ありました。楽しかったでーす。
 余りに込んでるのでモグモグタイムを避けて見学せざるを得なかったのが残念でしたな。
 さて、動物園は午後早めに切り上げ、層雲峡に向かいます。今度は遊歩道に突入(*1)しないように気をつけなくっちゃね。
(*1)H16年のサロ中交流会後、昇仙峡に車を走らせた時の、くまのすけ一家のエピソード。ナビの示す道に乗り入れたらそこは遊歩道。Uターンもできず、歩行者の罵声を浴びつつ数キロ怪走。そしてとどめは....。詳しくはレポート参照....って、どこにも残ってないですか。
 途中のアイスパビリオンは家内に却下され、層雲峡の銀河の滝に向かう。程なく到着。駐車場で謎のオヤジに声を掛けられる。
「北きつね牧場、ここから車で15分でーす」
んー。北きつね牧場の営業さんですか。もしかしてどこかの掲示板に書いてあった(単なる土産物屋!オヤジに騙されたー)のオヤジですか?
適当にあしらって、とりあえずパンフだけ貰っときました。
 まず双爆台に上ってみました。20分かかる、って案内板を見たときによーく考えるんでしたよ。最初の3分で後悔。でもね、娘たちがビュンビュン上っていくので(ウゲゲ)と思いながらも付いて行きましたよ。ええ。
20分後、展望台で大汗かいてゼーハー言いながら果ててました。
 この後は、降りて、川っぺりで滝見て、ホテル行って、温泉入って、バイキング。
ステーキ→ビール→カニ→ビール→刺身→ビール→最初に戻る・・・。無限ループですか。
最後にメロン、メロン、メロン・・・、牛乳、牛乳、牛乳・・・・また果てました。
部屋でくたばってると、上の娘が「24やるー」
えーと、このホテルはLANないからね。携帯つないでやるほど稼ぎないから勘弁ね。
と、携帯にダウンロードしてる金沢将棋で許してもらいました。
で、明日の予定は美瑛の美馬牛小学校。
 えっ。美馬....牛..?もしかしてこれは自分探しの旅なのか?
 と、そんなこんなで夜は更けながら後編に続くのであった。

 < 後編続く >