/ 予告編

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 第4話 『第7回ペアマッチ将棋大会&第12回無級名人戦』

1.ワープ2
意識が戻り、気がつきますと「眠ぃー」と叫びつつ自宅でシャワーを浴びておりました。今回のワープはリーズナブルな分時間も掛かり余り眠れず大層疲れたのでございます。しかしまぁなんでございます。20年前に中国地方へ遠征したときは、仕事で2連徹し出発→山陽山陰遠征(大負け)→帰京し昼間仕事し、夜原稿2連徹なんてこともありました。思えばくまのすけも若かったのでございます。「年は取りたくないのぉ」と思わずため息が出てしまうのではありました。

2.本日の見所
 さて本日の予定ですが、北トピアにて行われますペア将棋の観戦と長女のかおりが参加します無級名人戦の応援でございます。まぁ何でございます。うちのかおりも弱いんだか、強いんだか良く分かりません。山梨ツアーの大会では皆様にご指導を受けながらも、六枚落ちで全敗だったのですが、オープン戦では六枚落ちでA野さんに勝たして頂きました。私、当然かおりが負けたと思い、終局後「ご指導ありがとうございました」とお礼申し上げたのですが「いや、手堅いんでまいりました...」なんとかおりが勝ち、しかもA野さんマジだったようでございます。
 (えっ!?六枚落ちとはいえ、A日アマ名人に!?練習将棋とはいえ、勝った!?)
A野さんには大変失礼ながら、その時私の頭の中では天使がラッパを吹きながら飛び回り、穴熊が十頭ほど万歳三唱をを繰り返していたのではございます。親ばかここに極めりですな。自分がA野さんに勝つより嬉しかったのでございます(勝ったことないですけど)。
 えー、親ばか話はおいときまして、次にペア将棋の見所ですが、なんといってもA立様、A日アマ名人ペアの戦いっぷりでございましょう。昨年まではA立様、仙人さんペアというゴールデンペア。第四回ペアマッチ将棋大会のAクラス優勝ペアでございます。仮にA立様が疑問手を指しても仙人さんはおおらかに構え、フォローするという素晴らしい連携であったと伺っております。新しいペアはどうなのでございましょうか?A野さんには完ぺき主義の雰囲気を感じることがございます。もしかして、A立様が悪手をお指しになられたとき、A野様、すっくと立ち上がり、すたすたと会場を出て、そのまま名古屋へお帰りになりはしないか?そんな心配をしてしまったのではございます。
 ペア将棋というものは侮れず、なかなか奥が深いのでございます。知人に伺った話で真偽の程は定かではありませんが、あるトップ女流プロの方、仮に名前を”***”さんとしておきましょう。***さんとW氏がペアを組んだペア将棋で、W氏が歩を打ち、そうですね手順は仮ですが符号を作りますと、W氏▲2三歩、相手男性△1二玉、***▲2二歩成、相手女性△同玉、W氏▲2三歩、相手男性△1二玉、***▲2二歩成、相手女性△同玉、W氏▲2三歩、相手男性△1二玉、***▲2二歩成、相手女性△同玉.....。えー、きりがないのでこれぐらいにしておきますが、時間稼ぎではなかったということでございました。
 二人とも将棋が強くても必ずしもペア将棋も強いとはかぎらないのでございます。ペア将棋では好手だろうが、悪手だろうが相手の指し手を継承するという気持ちが必要ではないかと思うのです。
 勿論もう一組注目すべきペアがございます。新婚ラブラブペア。説明の必要はなかろうと存じます。ラブラブパワー炸裂か?興味深々なのでございます。
 
3.会場へ
 意識朦朧でしたが、かおりに連れられって感じで会場へ。会場ではオヤジさまがせっせと大会準備をなさっておりました。オヤジさまはいつでもどこでも運営をなさっておられます。オヤジさまに挨拶しますと「くまのすけ君、どこにでもいるねぇ」(ん?オヤジさまこそ)と思いましたが、そもそもオヤジさまは運営、私は参加または見学と、大きく立場は違うのでありました。オヤジさまに改めまして感謝感謝でございます。
 ペアマッチ将棋大会には大勢のペアの方が出場なさっておりました。個人的に注目したペアとしましては、AクラスではA野、天女ペア以外にはハカセ、**さんペア。C1クラスでケイコさん、**氏ペアでございました。ハカセさんとケイコさんは夫婦なのに何故ペアででないのか?ハカセさんに聞こうかと思いましたが、「何でわざわざ夫婦ででなきゃなんないんだよぉ!」と一喝されそうな気がしたのでやめておきました。
 
4.試合開始(さてかおりは?)
 まずは娘のレポですが、1回戦は子供と対戦。中盤まではうまく指していたのですが、1手の悪手から不利→敗勢→投了。なかなか強い子でした。かおり残念。
 ここで昼食休憩。私は眠気覚ましのコーヒーを飲みにネットカフェへ。1時間ほどして戻ったらかおりの2回戦はすでに終了。5分で勝っておりました。しばらくし3回戦開始。と、ペア将棋を観戦していたら、いつも間にか終了。結果は勝ち。これで2−1です。
 ここでまだかおりが勝った将棋をほとんど見ていないことに気がつき、4回戦は近くで張り付いてました。展開は相振りから穴熊に入るも、攻め込まれ穴熊、飛車付きなるも姿焼き状態。いたたまれなくなりペア将棋を巡回観戦して戻ると、自陣で取られそうになりながらウロウロしていた角がいつの間にか1一に成り込んでました。(う〜ん不思議だ)と思いながら応援してますと、局面依然必敗ながら、自陣穴熊への攻めをうまくいなしながら、細い細い攻めをつないで少しずつ太くしております。最後は大駒全部取られましたもののなんとかギリギリで寄せきっておりました。見ていて結構悶々としてしまいますな。こんな棋風誰に似たんでしょうか^^。
 これで結果は3−1。スイス式で同率5位となり辛うじて入賞でございました。
(オヤジ様&手合い係りのI山様、お世話になりました。ありがとうございました、でございます)

5.A立様最強伝説(タイトルの割には内容がないよー)
 さて次はペア将棋でございます。私、実はペアマッチ将棋大会を観戦するのは初めてでございました。驚きました。皆マジです。すごいです。私、もっと和気藹々とした雰囲気なのかと勘違いしておりました。
 相談タイムでは時間を惜しんで男性から、女性に読みをレクチャー。女性も強豪ってペアは同じレベルで読みをすり合わせしておりました。
 で、A野さん、A立さんペアでございますが、いやー強かったですねぇ。このペアは。反則並みに強かったです。A野さんからは、負けないぞオーラが出ておりました。A野さんは強かったですねぇ。軍神降臨でございます。前の方で失礼なことを書いてしまいましたが、前言撤回でございます。A立様が多少の疑問手を指しても、その手を生かし指し継いでおられました。私なんぞは、(あれ、さっきのA立さんの手は疑問手ではなく、好手だったのか?)と思ってしまうのでした。
 A立様もまた素晴らしかったですね。蝶が舞い、蜂が刺すって感じで、そのお姿は美しく、指し手は厳しいのでございました。A野さんのオーラが徐々に乗り移っていたのでしょうか。その様はまさしく女神様でございました。結局強豪ペアを連破しAクラス優勝でございます。A野さん、A立様、改めておめでとうございます。
 A立さんは第4回以来の優勝。1〜3回の結果が私には調べ切れませんでしたが、他に複数回優勝者はいらっしゃるのでしょうか?
 
6.ラブラブパワー
 さてさてお次はM本家ペアでございますが、1回戦は残念ながらでしたが、2回戦は大熱戦。M本ペア優勢のまま終盤へ。ご主人の指し手が素晴らしかったですね。次の相手の男性の指し手をこの1手に限定させ、奥さんに普通レベルの好手が指せる手順を作っておりました。何度かこのパターンでリードを拡大しておりましたが、これぞラブラブパワー炸裂なのでしょうか。結果2,3回戦を勝ち、2−1。残念ながら入賞は逃しましたが内容は濃かったですね。観戦楽しませて頂きました。
 
7.解散
 表彰式も終わり解散です。残念ながら打ち上げはパスさせて頂きました。かおりはまだ高校生だし、私も流石に限界でございました。打ち上げの様子はA立様の日記を参照願います。また、観戦に来ておりました、さばさんの日記パルさんの日記もお読み頂くと良いのではないかと思いつつ、ようやく3連休シリーズ終了。内容の薄い駄文にお付き合い頂き感謝感謝でございます。

 <第四話了、第五話秋のスペシャル、くまのすけ日記、に続く>