リレーエッセイ 端山徹也 第30回
端山徹也






大悟くんからバトンを受け取った端山です。大悟くんとは高校の新人戦の時に「リレーエッセイで回す人がもうほとんどいね〜よ〜!」という感じの会話をして、どちらか先に来たほうが回すという話になっていました。まぁそれはさておき、私がこのサロ中に出会うまで。すなわち若林さんや館長と出会うまでにどこでどのように将棋を指していたかについて書こうと思ったのですが、ありふれている気がしたのでちょっと変更します。将棋を指す上で出会った同年代のライバル(僕が勝手にライバルと思ってるだけかもしれませんが・・・)や仲間とのことについて書こうと思います。

〜小学生大会での出会い〜
小学5年生の時、僕は神奈川県の小学生名人戦に出場しました。当時の神奈川は埼玉や東京などに比べてあきらかにレベルが低かった気がします。僕は当時町道場二段の実力でした。そんな棋力なのにローカルな子供大会で優勝している自信と勢いで決勝まで駒をすすめました。そこで決勝で対峙することになったのが、現奨励会1級の渡辺愛生くん。彼とはその対局が初対局でした。結果は負け。まぁ力負けでした。
その敗局から数ヶ月がたったころ、神奈川新聞の将棋欄で僕と彼の将棋が連載されました。そこで彼の通っている道場を知った僕は、その道場に行き彼に仕返しをすることにしました。そしてなんとかリベンジに成功。その後も彼とは道場や大会でかなりの数をこなしました。不思議なことにそれから彼が奨励会に入るちょっと前までの間、○×○×の繰り返しだったのをよく覚えています。彼とは年賀状を送るような関係にもなりました。・・・まぁ近頃は送っていませんが・・・。

彼とは将棋盤をはさめばライバル、それ以外の場では友達という感じのとても良い関係でした。今はちょっと僕が教わる立場になっていますけどね(笑)彼との出会いが僕にもたらしたものは大きかった気がします。

〜中学生時代の出会い@だるい奴〜
中学一年の時の全国中学生選抜神奈川県予選。ここで僕はまたすごいやつに出会いました。なぜか決勝まですすんだ僕と対峙した森本泰介くん。僕よりひとつ年上です。当時は代表が2名だったので、この瞬間にはすでに全国への出場は決まっていました。なのでのびのび指すことが出来て辛勝。しかし実力では明らかに僕より上だなぁと思いました。その一年後。今度は森本くんに痛い負けをくらいました。県大会のベスト8で相入玉点数負け。それ以来僕は森本くんをすごい意識するようになりました。

森本くんの第一印象は頭がよさそう。まぁとんだ思い違いでした。(笑)ローカル大会や研究会などでよく指したりして仲良くなっていくうちに、彼は頭はそんなによくなさそうだということに気付きました。だってご飯食べるのだるいとか言うんですよ?!まぁ大会の時食べないのが彼のスタイルらしいですが、だるいって・・・。それが影響して僕の中では彼のことをだるい男とひそかに呼んでいます。

高校生になっても彼とはよく当たりました。しかもなぜか準決勝であたるという法則が・・・。高校の大会では神奈川の準決勝2回、関東大会の準決勝1回で計3回当たってます。
全部僕の負けです。しかし彼が常に僕の前を走っているから、僕はそれを追い越そうと努力することが出来る気がします。そのうち彼にライバルと認めてもらえたいものです。なので彼の存在は僕にとってすごく大きなものです。今度は神奈川のアマ名人戦の準決勝であたりたいものです。

〜ROBとの出会い〜
もちろんROBのみんなとの出会いもとても大きいものです。主将の和井田君は仲間であり、なおかつ負けたくないなぁと思わせてくれるような存在です。(負けたくないというのは勝負ではなく強くなることです。)

学生強豪は・・・まぁライバルでいいや。
仕方ないからw

けんじとは近い将来本気で勝負したいなぁと思うし☆

門井くんはROBに入りたての頃からいろいろ話しかけてもらったり、とてもいい仲間だと思っています。

〜さまざまな出会い〜
他にもいろいろ書きたい出会いはありますが、書ききれないのでこの辺で終わりにしたいと思います。

バトンは僕を慶應の研究会によんでくださったり、何かとお世話になっている小関健太さんに回したいと思います。
小関さんの将棋のように重厚な文章を期待しております!



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