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リレーエッセイ 塩津 一男 第22回
塩津 一男






シャノンさんからたすきを受け継いだ塩津です。今回は、私の描く将棋ライフについて書きたいと思います。

将棋には二通りの楽しみ方があると思います。一つは勝敗に強くこだわらず自分の好きなように将棋を指すこと、もう一つは勝敗の厳しさの中に身を置き将棋を指すことです。現時点での私は後者に近く、個人戦で都代表になるため、また社団戦や道場対抗などの団体戦では御徒町参謀としてチームの勝利に貢献するために頑張っています。今後もあと十数年はそうやって戦っていくと思いますが、つねづね私が考えてしまうのは、歳をとり勝負に対する意識も次第に薄れていったときに自分はどうするのだろうかということで、そんなときに必ず行きつくのは前者の「自分の好きなように」楽しむことなのです。

私の将棋活動の拠点は御徒町将棋センターで、大会や○研等の研究会がない休日にはいつも足を運んでいます。御徒町は有段者から級位者まで客層が幅広く、将棋道場としては最大規模だと思います。
御徒町の印象としては、とにかくお客さんが純粋に将棋を楽しんでいるなあということです。自分もそうですが日ごろから将棋を指しているのは「好きだから」というのが一番の理由であり、せっかく指すのだから楽しみたいのです。御徒町は本当に勝敗にこだわらず純粋に楽しんでいる方が多く、負けると落ち込んでしまう自分などから見るとうらやましく思えます。
また道場側が常に気配りをしていることも印象強いことです。酔っ払いやガラの悪い客に対し毅然とした態度で注意することはよくありますがそれ以上に、道場の方針について以前、現場責任者の方が「ここ(御徒町)で研究会をやらせてくれという依頼はよくあるんだけど、そうすると一般客を減らすことになるからダメだといって断るんだよ」というお話を私にしてくれたことがあり共感しました。目先の利益だけ考えたら研究会を受け入れた方が得であるが、あくまで一般客のことを再優先に考えていることはすばらしいと思いました。私の個人的な意見ですが、冒頭で述べた二通りの楽しみ方を大雑把に大別してしまうと、前者=将棋道場(クラブ)、後者=研究会となり、将棋に対する意識も違ってくるので両者の間にはちゃんとしたボーダーラインが必要ではないでしょうか。道場のスペースの一角で研究会を行われると一般客からしたら物理的なスペースの問題に加え、道場の空気まで研究会のように感じてしまい息苦しくなるものです。将棋を強くなりたいと願う人たちが集まり研究会をやろうと思うのは素晴らしいことですが、そのときは道場でなく公共施設を借りて開催してほしいと思う次第です。

話がだいぶそれてしまいましたが、本題である私の描く将棋ライフについてまとめると大会への気持ちが続く限りはプレイヤーとして頑張り、その間に都代表になれればとりあえずは良し、そして勝負の世界から離れ純粋に将棋を楽しみたくなったら御徒町の番人となって気の合う仲間と鼻歌を歌いながら将棋を指せれば幸せかなあと思います。
あと、今回のエッセイは御徒町を舞台として書いていますが○研やサロ中の方々との交流も私にとって重要な将棋ライフです。これからもよろしくお願いします。

次の走者は、○研ならびにかわ○い研で私の研究会仲間であります岡安玲士君です。





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