リレーエッセイ 早川 晃司 第12回
早川 晃司






弟の健治君からバトンを受け、今回リレーエッセーを書かせていただく(自称)学生強豪こと、早川晃司です。
今回、執筆に当たって第1回からの文章を改めて読み直し、僕なんかが書くのは場違いでは?と思うほど皆さん素晴らしく正直困りました。
文才もなく、読みにくいかもしれませんが、軽く読み流して頂ければ幸いに思います。
<翔風館支部との出会い>
僕が、翔風館に入るきっかけとなったのは、地元での中学生大会の時だったと思います。当時から将棋はもとより、態度がでかく挨拶もろくにできず、中学生になりたてで、小学生にしか見えない自分。そんな自分を翔風館に誘ってくれたのは吉田昌弘さんでした。最初は正直、長身でがっちりとした吉田さんに威圧感を受けましたが、少し話すうちにだんだんと溶け込んで行き翔風館に入れることになりました。
失礼ながら、当時アマ棋界のことは全然知らず翔風館支部も全く知りませんでした。だから最初はローカルな支部なんだなーと勝手に思ったりしていました。(ここらへんの態度がわいちゃんとの差でしょうかm(__)m)
それから数ヵ月後、僕は初めて翔研に参加しました。初めの1年ほどは、吉田さんと家が比較的近いこともあり、吉田さんの車で連れてってもらったのですが、僕は車に弱く、吉田さんに大変な迷惑をかけてしまいました。また、以前はあまり自分から話せずその点でも、ご迷惑をおかけしました。
翔研のデビュー戦は、前田さんでした。当然のごとく、完敗。全く将棋らしい将棋になりませんでした。結局その日は1勝3敗で初めて翔風館のレベルの高さを痛感しました。その後も参加しましたが、1−3や2ー2が続き、また、あまり話せない自分はなんだか自分を見失っていたし、将棋においても損をしていた気がします。

<自分を変えてくれたこと>
そんな状態がしばらく続いた時、時期はよく覚えていないのですが、和井田君や門井君、三上君などといった素晴らしい先輩の方々と少しづつ話せるようになって、なんだか自分の殻が割れたような気がしました。
そして、彼らと将棋を指したり話したりすることも楽しみになりました。
恐らく、この時の暖かい交流がなければ今のようにはじけてはなかったと思うのです。(今では、はじけすぎて失礼な面も・・m(__)m)
将棋で必要な礼儀面でも、実際に対局で教えてもらったことがあります。翔研での、岡安さんとの対局時、僕はまだ目上の方に対する基本的な礼儀を知らず、先に振り駒をしようとしました。(考えてみれば、この頃は目上の方に、王将を平気で取ったり振り駒を先にしたり、本当に失礼なことばかりしていました。)
その時、岡安さんは「こういうものは年上が振るんだよ。」と、言い、振り駒をしました。その時の僕にはわからなかったのですが、少し経ってようやく気付きました。なぜいろいろな人が、相手の方に「振って下さい(振り駒して下さい)」と言うのかが。岡安さんの一言は、当時の僕には厳しい言葉でしたが、今となっては将棋に大切な礼儀を僕に教えてくれた愛の言葉だったと思います。
それ以来、僕は最低限のルールはできるようになり、目上の方には王将を譲る、振り駒も目上の方にやってもらうようになったのです。このように礼儀面・挨拶等も教えてくれたのが翔風館の方々でした。そしてこれらの事は、将棋だけでなく、人生や、人としても成長するきっかけとなったと思うのです。

<甲府サロン中央支部との出会い>
甲府サロン中央支部との出会いについても書きたいと思います。少し意外に思われる方もいるかもしれませんが、僕は甲府サロン中央支部と2年前の支部対抗戦(全国大会)で対戦しました。
僕は所沢支部の団体戦代表で、ベスト8での対戦でした。
今考えても、サロン中央支部は山内さん、倉沢さん、古屋君と、実質、全国一だったでしょう
。 その対戦の3将戦でこっそり、早川Vs古屋戦があって少し自慢話を書くと、その時は自分が勝っています。ただ、その時チームは1−2で負けて、その後勝ち進んだ、甲府サロン中央支部は全国準優勝。(このときは甲府サロン中央支部に本当に全国優勝して欲しかったですが。)
また、その4ヵ月後の中学生大会では古屋君の良いカモになってしまい、(中学選抜、中学王将いずれも完敗。)大会で勝ったのはこの支部戦が最後のはずです。(涙)(特に中学選抜では、僕が彼の苦手とするO君に勝って、そしてあっさり古屋君に負けるのだから本当に彼の手助けをしてしまった気がします。皆さん知っての通り、その後古屋君は全国Xを成し遂げています。さらに余計なことを書けば、僕も今年、古屋君に続きたかったですが・・。)
うーむ。まあ、過去は忘れてこれから頑張ります^^。
ちょっと話がそれましたが、これが甲府サロン中央支部との最初の出会いです。ただこの時は古屋君以外とはあまり面識がなくほとんど話せませんでした。(大下さんに、感想戦でよく教わったのは覚えています。)
その後、8月に山梨での交流戦に参加し、それが本当の意味で最初の交流だったと思います。そこで初めてサロン中央支部の方々とふれあい、禁断の@とも出会い、素晴らしい交流戦でした。
その後、2月には私事ながらも、ホームページを開設し、同時期にサロ中のページも完成。そうして、より一層サロ中の方々と交流を深め、現在に至っています。

<団体チームと今後>
僕は現在、2つの団体チーム戦に参加しています。1つは、社団戦で、翔風館ROBというチームです。こちらは去年から参加しており、若さあふれるチームで、やっていてとても楽しいし、絶対負けない自信があります。現在2部ですが、来年も勝ち進み翔風館の先輩方、TLSや、NBF、GAOといったチームと良い勝負をするのが、現在の目標です。
もう一つは、甲府サロンURです。こちらは今でも話題になっていますが、裏レスでの仲間。こちらのチームも、とてもよいチームで楽しいです。気のあった最高の方々とやる、団体戦はまさしく最高です。そしてこれからも、一歩一歩前進していきたいです。

僕に様々な面で「成長」を与えてくれている翔風館の方々、そして甲府サロン中央支部の方々の心遣いや、交流がなければ今の自分は有り得なかったと思うし、今のような楽しさを失っていたと思います。本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、これからもいっぱい楽しんだり、交流を深めたり、将棋を教えて頂いたりしていきたいです。改めて、今後ともよろしくお願いします。

次のバトンタッチは、温厚な紳士で、UR仲間の松本誠さんにバトンタッチします。




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