リレーエッセイ 早川 健治 第11回
早川 健治






思わぬタイミングでバトンを渡され、しかもいっち〜からというのがまた意表をつかれ、何を書こうか迷いました。@風館やサロ中の方々との交流もつい最近始めたばかり。エピソードが思い当たらない…そこで、思いついたのが「@風館&サロ中の方々と出会うまで!」について。下手なりに一生懸命書いてみたいと思います。

僕が初めて@風館の存在を知ったのは、確か中1の時だった。その頃通っていた大宮の道場で、わいちゃんとあきゆきくんが話しているのを聞き、その存在を知った。その頃(今もそうですが)、僕の第一印象は「こんなにもの強豪が集まる研究会に、自分が入れる訳がない…でも入りたい!」という感じでした。しかし、中学生大会のB級でてこずる程度の僕が、勧誘されるわけもなく、楽観派の僕は「入れないなら気長に待とう」と考えるあんばいでした。

それからしばらくして、わいちゃんに飛車落ちで教わる機会がありました。結果は僕の7連敗。自分の弱さを初めて痛感した瞬間でした。わいちゃんの上手は芸術的で、僕が迷う方へ迷う方へと指し手を進められていき、ようやく敵陣を突破した頃には、こちらの玉に火がついている、といったありさまでした。それからも何度か教えていただいたのですが、毎回僕が大きく負け越し、その度に悔しい思いをさせられました。

そんな中、僕が中2になって間もないある日、わいちゃんとあきゆきくんに「@風館に入らないかい?」と言われ、三寸ほど跳びあがったのを、今でも覚えています。まだまだ未熟な僕が、わいちゃんやあきゆきくんみたい、あるいはそれ以上の実力を持った方々と渡り合っていけるわけがない…しかし、これはチャンス。結局、喜んで研究会に加わらせていただきました。それから、@風館の例会やイベントにはできるだけ多く参加し、参加するたびに館長さんを始めとするみなさんの人間的器の大きさを、ただただ見習うばかりでした。

サロ中の方々と初めてお会いしたのは、今夏の山梨交流の時でした。その前にすでにニトロ取締役にはお会いしており、それがきっかけでこの交流に参加させていただいていました。裕之介さんとはネットで少しお話したことがある程度でしたが、ハンドルから男性の方と勘違いしていた僕は、当日失礼ながらご本人に思わず「裕之介さん!?女性でしたか…」と訊いてしまいました。あの時は失礼しましたm(-_-)mサロ中の方々との交流は、将棋の面でも人生面でも大変勉強になり、また、たびたびお世話になっております。

@風館、サロ中の方々と知り合えたのはとても幸運なことです。いつもお世話になっていますが、僕も研究会、交流戦などの活動の一部に、何かしら貢献できればと思いつつ、筆を(指を)置かせていただきます。次は、かなり迷った末にあにこと学生強豪くんにバトンを渡したいと思います。




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