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リレーエッセイ 和井田祐司 第5回

和井田祐司





ここ一年くらいの間、僕はたくさんの貴重な経験を積むことができました。考えてみると、それら数々の経験は、翔風館と出会ったことがきっかけになっていると思います。

〈翔風館との出会い〉
僕が小学生の時、埼玉には、N君、K君、O君、正和君、Qちゃんなど、強く、才能あふれる子どもがたくさんいました。そして、大会に参加するたびに、彼らとの壁を見せつけられるような気がしていたのです。
やがて僕が中学生になると、彼らは奨励会に入会したりして、県中学生大会に参加できなくなりました。それでも当時の僕は、奨励会で勝ち星を積み重ね、順調に昇級していく彼らを見ると、自分との差が開いていくのを認めざるを得ませんでした。 そんな中で、初めての中学生選抜の県予選に出場した僕は、その会場である人に声をかけられました。その人こそ鈴木晃館長であり、翔風館との出会いだったのです。鈴木さんは、翔風館の研究会に僕のことを誘ってくれました。僕よりも数段強い子どもがいる中で、全然目立っていなかった僕にも声をかけてくれたことが、嬉しかったことを覚えています。
数日後(数週間後かもしれません)、西日暮里の道場に行き、初めて翔研に参加しました。全敗。せっかく誘ってもらったのに、こんなんじゃあ申し訳ないナ、と思う僕。当時の僕は、せいぜい並道場で2〜3段くらいでしょうか。それでも、翔風館の人たちは、僕のことを暖かく見守ってくれましたし、感想戦でも丁寧にいろいろな変化を教えてくれたのです。この、しっかりとした感想戦ができるということは、当時の僕にとっては少し驚きでもあり、何よりも嬉しく感じました。
このような恵まれた環境の中で将棋をさせたことは、僕にとって本当に幸運だったと思っています。僕がここまで力をつけることが出来たのも、翔風館の皆さんのおかげです。
僕のことを翔風館に誘ってくれた鈴木晃館長をはじめ、翔風館の皆さんには本当に感謝しています。

〈ROBについて〉
翔風館ROBという、社会人リーグ団体戦のティームがあります。このティームは、若手中心で構成されており、まだまだ荒削りなところもありますが、勢いがあり、とても楽しいティームです。
僕が翔風館にお世話になり始めて4年近くたったある日、館長から「ROBの主将をやってほしい」ということを言われました。不安もありましたが、僕は頼まれると大体引き受けるみたいで。前田さんや館長も手助けをしてくれるということなので、やってみることにしたのです。
主将をやらせていただくようになって、今まで以上にROBに愛着がわきました。今年は去年と比べ、苦戦することが多かった。中には、主将のオーダーのミスもあったかもしれません。それでも何とか優勝することができて、とても嬉しく思っています。東京アマチュア将棋連盟のホームページを見て、妙にニコニコしている、いやらしい自分。あまり実績にはこだわらない僕なのですが、社会人リーグだけは別のようです。
あまり自分のティームを誉めるのもどうかと思うが、もう少しだけ。去年、今年とROBで指させてもらった感想は、ROBは強い!ということ(決してGAOとの比較ではありません)。近い将来、TLSと互角の勝負ができる可能性があると感じていますし、実力をつけるべく精進していきたいと思います。

〈最後に〉
甲府サロン中央支部のリレーエッセイなのに、サロ中のことが書かれていないのもどうかと思うので(笑)。
実を言うと、僕はあまり勝負の世界が好きではないんです。今まで何回も、勝ち負けがはっきりする将棋のシビアさに疲れを感じたことがあったりして。
しかし、今年の夏の、山梨の皆さんとの交流戦で、とても大事なことを学ばせていただきました。それは、将棋を「楽しむ」こと。いつのまにか、僕は勝負の結果を気にするあまり、将棋を楽しむ気持ちが薄れていたように思うのです。将棋を楽しむ気持ちが薄れては、疲れてしまうのも当たり前なのかもしれません。
いま、僕はいつになく将棋が楽しい。皆さんのおかげで、将棋と一生つきあっていく自信がつきました。ありがとうございます。

次は、とても将棋を楽しんでいて、実は天才。ROBと信玄餅を愛するナイスガイ、門井明志君にバトンを渡したいと思います。

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